大連・哈爾賓・長春・吉林・瀋陽・丹東・瓦房店・旅順の現在を紹介します

北京

 

TOP > 北京

 このサイトはトウモロコシの活性炭を普及させるために原産国であり、製造委託の工場がある中国東北部の状況を紹介するために作ったものです。
 今回活性炭の販売状況や今後の生産に関する打ち合わせのために大連に行くことにしました。打ち合わせは半日もあれば終わるのですが旅費交通費を考えたら新しい情報を掲載するためにもどこか撮影しに行きたいと相談しました。
 今まで行っていなかった場所として大連の漁港を候補に挙げたのですが、それでも時間はかからない。現地の人がそれなら北京に行きましょうという事になった。
 すでに航空券は手配済みだったので大連から国内線で北京を往復する日程にした。しかし北京は観光場所がいっぱいあるが引き当てられる時間はたったの二日間、もう目いっぱい回れるスケジュールを組むしかない。
 知り合いからの情報では万里の長城を勧められたが遠いし、すでに丹東の「万里の長城の東端」を何回か見ているからべつに良いという事になった。
 それくらいなら古い北京の街並みを散策できればという事で旅行雑誌から行きたい場所を決め、大連のエージェントに郵送、スケジュールを組んでもらいました。
 しかしとにかく広いから二日間の日程はとにかく歩くという事になってしまいました。北京の公園はいろいろあるがたいてい山があるから上り下りが大変でした。

 下の写真は北海公園から大柵欄に向かう途中の中南海の通りです。このの塀の向こうは北京や中国の高級官僚が住んでいるところで、門には警備兵が常駐しています。大使館通りにある警備兵の数よりはるかに多いです。撮影はタクシーから撮影したもので、部分画像を拡大しています。

北京街並み

北京街並み

 そんな地区の道路にペットボトルと空き缶を集めてたたずむ女性がいるこういうのを見ると「中国の明と暗」を感じる。
 大連でも良く見かける肥料袋、中身は出稼ぎ労働者の衣服と思われます。写真は北京の地下鉄でのものです。
中国 鉄道 出稼ぎ労働者
 農閑期の出稼ぎする農民は多い、日本の昔の話にもある。今はさすがに「出稼ぎ」という言葉は良くないと思ったか、厚労省も報道機関も「季節労働者」という表現にしている。以前より待遇が良くなっただけでだが、企業で働いても保険は国民健康保険、年金は国民年金に加入。企業に勤めている間だけでも厚生年金や社会保険への加入させる努力が望まれる。できなければただの労働搾取と言われても仕方がないと思う。中国の健康保険は自分の住んでいる場所でしか適用されず、出稼ぎ地で病気になると法外な医療費を請求されるという。

なぜ中国からの留学生が多いのか?

 中国から来た留学生を知っているが、大学に行くのも出世するのも金次第、そんな中国の未来を案じて親が子供をなけなしのお金を出して日本に送り込んだという。今はさすがにワイロが悪とされ改善されているらしいが、当時の庶民の夢を奪った政府(共産党)は国民からどう思われるのだろうか。まあ独裁政治だから何があっても変えようがない国と言える。その留学生は国に戻らず、日本の大手IT企業に就職した。
 言葉の壁、男性主体の職場はストレスにつながったらしいが、3年過ぎたら吹っ切れたらしい。将来は三か国語を活かしたビジネスを起業したいとのこと、ガッツですね。中国は男女同権、ともに働き生活費も子育ても分担する。

  大連の公園には見合い相手を求める張り紙や置き紙がある。自分の子供の年齢、職業、学歴などが記載されている。
大連 結婚相手募集 大連 結婚相手募集
男性は自分より高学歴の女性を敬遠する傾向にあるらしい。詳しくは大連のページをご覧ください。

大連中学生

 上の写真は大連空港に向かう地下鉄車内のもの、女子学生の集団が途中から乗り込んできて、席が空いたので座ったとたんビニール袋から問題集を出して書き込み始めた。知人がいろいろ話しかけたら今年高校受験という、「どこの高校を受験するか」と聞いたら大連24という、聞けば大連最難関の進学校で清華大学や北京大学に数十人合格する。高校に入るためにはやはりそれなりの小学校や中学校でないとレベルの高い教育を受けられないから親が子供のために引っ越すことになるのだそうです。一人っ子政策は無くなったが教育のための費用は日本の比ではないらしい。だから二人目なんか親の収入ではたとえ共稼ぎでも難しいのだそうだ。

 長春から留学していた学生と里帰りの時に大連の仕事のついでに長春観光をした。当時は官公庁の撮影は危険と言われていた時代、たまたま長春航空大学の前を通った時、「すごいね、レベル高いんだろうね」と言ったらその学生が「全然レベル低いよ!」と一蹴していたのには驚いた。日本の防衛大学とは全然違うらしい。

 今の日本は人手不足で大卒は売り手市場、大学は定員が余る状態だ。一流でなければみんな大卒の資格がもらえるから給料もこれ位などど生意気なことを言っている。中国は学歴社会だから一流大学以外は専門学校扱いという。だからみんな真剣に勉強するのだ、日本もかつてはそうだったのだがなんかおかしくなってしまった。働き方改革の前に大学の教育レベル改革が必要なんじゃないかと思う。

 ハルビンに行った時二人連れの若い女性に道を聞かれた。
 中国語は離せないから咄嗟に Ican not Chinese little English と思いつく単語を発した。そしたら女の子が「sorry sorry」ですよ。中国ではいろんな表示が英文併記だから英語力は高い、英語ともう一か国語出来て海外企業に就職できるのだと聞いたことがある。
 だから日本語が話せる中国人を雇った方が企業はメリットが大きい。今では中国の人件費が大幅に上がったので国外に出る学生は減少しているらしい。今日本に来ている留学生を高めの給料を提示してでも取る時期ですね。

賄賂(ワイロ)と言えば最近中国でニュースになった火事の話題。

 賄賂をもらったがもらった金額を確認する為十数台の機械で数えていたらいたらそのうちの一台から出火し約7トンの札が燃えた。お金を紙と思っている奴がいるという話から出たのだがン〜何ともすごい話だ。賄賂に関係する人間を片っ端から取り締まっているはずの中国、取り締まりもワイロ次第とい笑える話だ。

大連 スマホ決済 中国では印鑑がなくなった
理由は偽造されるので本人のサインを認証にしている。更に顔認証が進み、一生のうちに最低3回撮影する必要がある。海外から入ってくる外国人も通関の際に写真と指紋を採られます。昔、大連で印鑑が安いので作ったことがあるがホテルの販売店からなくなってしまった。印鑑の材料を作っていた業者は廃業という事だ。

この顔認証が面白い、一部の銀行でカードを使わなくてもお金の出し入れができるようになっている。

 問題はその人が死んだら顔認証できないという事(笑い)。しかしクレジット決済ではなくスマホ決済が一段と進んでいる。私の買い物のポイントも知人のスマホをかざすとチャージされる。スマホには事前に一定のお金をチャージしておくので万一盗難に遭っても被害はクレジットカードのようにはならないから安心という。

 

 このスマホ決済はもう一つのメリットがある、それは偽札の防止、賄賂の資金ルートことを断つことだ。
 そしてもっとすごい事は造幣局のコストダウンになるし、ATMも必要なくなること。ポイントも決済もすべてスマホで済むという事は会社ごとのカードがいらなくなるという事だ。日本はなんでもかんでも会員カードが必要だ。それくらいなら一元管理できるスマホ決済化が進めば消費者のメリットは多大なものとなる。

活性炭のふるさと中国