北朝鮮との国境の橋、「鴨緑江断橋」は丹東駅からも歩いて行けるほど近い。
丹東の国境線 朝鮮戦争で米軍が爆撃した橋は当時のままにしています。そのうえで列車や車が通れる鉄橋があり、北朝鮮との物流の中継基地になっています。右の写真は橋の上から丹東の風景です。北朝鮮側と違って高層ビルができています。観光客でにぎわいますが、車での観光が圧倒的に多い、それだけ電車などの交通の整備が遅れていることになります。急ピッチで進められていた高速電車網も列車事故の影響で大幅に遅れていましたが、2015年末開業しました。
北朝鮮と中国の意外な関係
2107年、丹東のありえないネオンの明かり。写真左の部分は北朝鮮の建物のもの、電力不足の北朝鮮がこれみよがしにやけくそでつけているのかと思ったら大間違い。中国人が20年間の賃貸契約を北朝鮮と交わし、リゾート施設を作って中国人観光客を誘致している。この電力は中国側から供給されていると思われます。写真右のように光っていたのは橋の左側の建物です。
丹東の対岸の建物 北朝鮮に観光と言っても特にすごいものがあるわけではないと思う。実際写真の建物の反対側にはウォータジェットの設備があり、人もたくさんいました。しかしそれは北朝鮮の人ではなく、中国の観光客だったということです。北朝鮮が作ったと思われる観覧車もありますが、一度も動いているのを見たことがありません。動かす電力がないのです。この橋のたもとだけが夜9時まで明かりが点滅しているだけです。それ以外は真っ暗闇です。北朝鮮の農民の写真を撮影できましたが、いったいどういう思いで中国側を見ているのだろうかと考えてしまいます。明らかな生活環境の格差を感じないはずはないのですが。中国の人も言ってましたが北朝鮮と韓国が一緒になればいいだろう、別に一緒になったからと言って中国としては関係ないらしい。関係があることがうっとおしいくらいなのだ。中国に戦争を仕掛けるのでなければどうでもよい国ということらしい。金持ち喧嘩せずかな。
丹東のホテル前の風景 |
昔は北朝鮮に簡単に行って帰ってこれたそうです。今はさすがにダメでしょうねと言ってました。昔は行きますかと聞かれたものです。とんでもない行ったら最後、拉致されるに決まっている。それより市内観光などの方が面白い、朝鮮理のお店もあります、なんといっても駅周辺にホテルや公園もありいろいろ見るところは豊富です。
丹東のホテルロビー | 丹東のホテルにあった設備 |
比較的新しいホテルでの出来事、フロントの女性はそれなりの感じ。部屋に備え付けのものを見てびっくり。北朝鮮の毒ガス攻撃を意識したのかと最初は思ったが、よく見ると防毒マスクではなく火災時に煙を吸わないようにというものだった。 昔は丹東に行くだけでも大変だった。だからこの中朝国境の橋と万里の長城の東端に登るくらいしかなかった。今は高速鉄道があるので現地滞在時間に余裕ができて市内の散策もできる。それでも余裕があるなら一泊して北朝鮮が本当に暗いというのを実感するのもいいでしょう。 丹東から瀋陽に行くため車で駅に向かっていたら白バイに乗る女性の警察官がいました。一瞬のことで撮影できなかったのが残念です。パトカーの女性警官はいましたが白バイは丹東が初めてです。中国の女性は気が強いから警官になるくらいだからきっと怖いでしょうね。雰囲気はかわいい感じの女性でした。それも二人でした。
写真左、橋側から撮影しています。中央も橋の先端からの帰りに撮影、右の船は観光船。時間がないので乗りませんでした。天候は曇り、晴天なら北朝鮮の風景ももっとしっかりとらえられたと思います、残念。