大連・哈爾賓・長春・吉林・瀋陽・丹東・瓦房店・旅順の現在を紹介します

瀋陽

 

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瀋陽は中国東北部ではハルビン、長春に次いで三番目の大都市である。昔は鉄鋼業が盛んだったが現在は機械製造の工業地です。

瀋陽工業団地

大連よりも地下鉄が早くでき、路線や距離もおおい長い。実際地下鉄に乗ってみて東京の地下鉄並みの混雑ぶりです。その点何故か大連の地下鉄はすいていますね。  滞在時間は少ないのであまり多くは知りませんが、清朝時代のお城があります。規模は北京の紫禁城には及びませんがそれでもかなりの敷地です。ハルビンにも当時の廟(日本でいうお城)がありますがここの規模はかなり広く、最低でも半日くらいないと見切れません。

  中国東北部を回ってハルビンとこの瀋陽に歩行者専用道路があることに気づきました。長春や吉林など他の都市にもあるのかもしれませんが、ちょっと気が付かなかったですね。 有名なお寺もあるのですがちょっと遠いので行くのは大変です。2017年10月にビジネスで急に寄ることになりました。中国では広大な畑でトウモロコシや麦などを栽培していますが、収穫後の茎が問題になります。活性炭を製造している大連北部では暖房用に使っています。しかし北京周辺では畑で燃やしてしまうのだそうです。その煙が上空に舞い上がって飛行機の離着陸に影響するというのです。大連空港も霧が発生しやすいので平気で飛行機の時間が遅れることがあります。
この煙の問題を解決する方法が出来ました。茎を細かく粉砕して圧縮成形する技術で食器などを作ってしまうというものです。

瀋陽工業団地

それにしてもすごいことを考えた人がいるものだと感心します。

瀋陽工業団地

何が作れるかというと食器から物流のパレットなどまで作れる。原料は無尽蔵にあるという事になる。プラスチック製品はほとんど代替できるという事が素晴らしい。

瀋陽工業団地

本当はハルビンから瀋陽に回って一泊しながら翌日観光の予定がこの工場見学で没になりました。この日は土曜日で休日でしたが、わざわざ広報担当の女性が二人出社して案内してくれました。そしてすごいのが工業団地に建てられた工場の規模です。写真の模型ですが左下の赤い建物が第一期の工場群、いずれ需要とともに増築するスペースを確保していました。左奥は瀋陽の街のはずれですが、地下鉄の駅の終点があります。次の段階では高速鉄道の新しい駅もができるそうです。地下鉄に乗って瀋陽駅まで行ったのでちょっと方向感覚が判りませんでしたが、高速鉄道から見えました。

瀋陽工業団地

農業用にトウモロコシの活性炭を販売している関係で興味のあったのが苗のポットでした。そのまま土に埋めて根が張り、時間とともに分解して土に戻るのです。日本では結構ビニールのポットで販売されているので捨てるのも大変です。確かに土に戻る素材のポットもありますが、コスト的に高くて商業ベースでは使えないことになります。この技術は日本にも提供されているのでどこかの企業が製品化していると思います。国内で販売されているものと違う製品がありましたが、ふわふわしていて非常に柔らかいものでした。まあ製造分野に進出する気はありませんから、輸入して販売できないか考えています。

活性炭のふるさと中国