野菜通信 トリコデルマ菌と土壌改良活性炭の販売

トウモロコシの活性炭開発・製造元 公式サイト 特許第5303698号

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微生物資材[トリコデルマ菌]

微生物資材
 土壌の中にはいろいろな微生物が生息しています。この微生物は土壌の中の有機物を分解することで植物が生育する上で必要な栄養分を供給する重要な役割を果たしています。しかしながら農薬や化成肥料を使用してきたことで有益な微生物が減少するという状況になり、そこに植物に悪い影響を及ぼす微生物やウィルスが増加してさまざま生育障害や病気につながってしまうのです。
 そこで植物に有益な微生物を増やすことでパワーバランスを正常にしたいのですが、どういう微生物を増やすかが課題となっています。

微生物は作物の生育に重要な役割を果たしています 

微生物は作物の生育に重要な役割を果たしています 有機物の分解を促進してくれる微生物には納豆菌や放線菌などがありますが、これらは比較的ちょっとした工夫で誰でも増やすことが可能と言われています。それ以外にも光合成菌や微生物メーカーからいろいろな微生物が販売されています。

 一方で作物に被害を与える悪い微生物も多数生息しており、有益な微生物との勢力争いが発生します。バランスが取れているうちは良いのですが、悪い方が何らかの要素で異常に増加することがあります。

 こういうケースでは対抗性がある微生物が望まれます。そうした強い味方になる微生物の中にトリコデルマ菌があることが知られています。もちろん同じトリコデルマ菌でもさまざま亜種が存在する訳で、ある作物には有効でも別の作物では悪影響を及ぼす場合があります。こうしたことを踏まえて使用する微生物の種類を選択することが望まれます。

なぜトリコデルマ菌なのか? 

 誰にでも簡単に培養できる微生物は問題ありませんが、特殊な微生物の一種であるトリコデルマ菌は、高い品質とともに安定供給する体制が求められます。弊社ではそうした製造元と協力して作物での検証をしながらお客様に情報を提供しています。トリコデルマ菌は農薬ではありません。その意味で病気を治すというのではなく、野菜の生育を促進し、健康な状況にすることで病気になりにくい土壌環境にするということに期待しています。その意味では一旦発病してからの投入では回復が難しいし、トウモロコシの活性炭と併用することで効果が出ています。単独で投入しても生育環境が良くないと繁殖が難しいからのようです。(単独で入れてもうまくいかないケースはこうした場合と、投入する密度が影響しているようです。)

 微生物には住処と温度と水分、酸素にエサとなる物質が必要。その役割を果たすのがトウモロコシの活性炭です。多孔質の活性炭はその穴の数が多く、少ない面積に多くの個室を持つ快適マンションということになります。

活性炭は勢力が整うまでのシェルター

 微生物も環境が悪化したり、他の病原菌の勢力が強い場合は活性炭というシェルターに身を隠して増殖しやすい環境になるまで待つことになります。活性炭がなければせっかくの正義の味方も生きては行けません。

 弊社が取り扱うトリコデルマ菌は3種類ありますが、代表的なのがトリコエースAとBです。その違いは作物の発根促進に有効なのがトリコエースBです。Aタイプはどちらかというと病気が発生しやすい土壌で作物が健康に育つように有機質を分解したりする機能が高い(つまり作物の肥料や微量要素を吸収しやすくする)という違いです。

病原菌対策はその性格を知ることが重要

 野菜の病気の原因となる微生物の中でFusarium(フザリウム)Rhizoctonia(リゾクトニア)Pythium(ピシウム)の三種類が最悪です。

Fusarium
フザリウム
  • トマト・ごぼう・ほうれん草・ねぎの萎凋病
  • なす半枯病
  • いちごの萎黄病
  • インゲン根腐病
  • エンドウ立枯病
  • さといも・しょうが等乾燥病 等
Pythium
ピシウム
  • きゅうり苗立枯病
  • きゅうり腰おれ病
  • ホウレン草立枯病
  • ごぼう根腐病
  • こんにゃく根腐病
  • しょうが・みょうがの根茎腐敗病
    苗立枯れ・茎根ぐされ病 等
Rhizoctonia
リゾクトニア
  • きゅうり苗立枯病
  • ホウレン草立枯病
  • ごぼう黒あざ病
  • いちご芽枯病
  • いんげん・そら豆茎腐病
  • にんじん・ながいも・ビート根腐病
  • しょうが紋枯病
  • みつば葉腐病 等

 

病原菌の生息適域と生息限界

 実際に資材を投入する際には活性炭と微生物資材を土壌に耕運機などで混ぜ込むのですが、その際のロータリーの刃の径が問題になります。特ににフザリウムは生息域が深いので厄介ですが、適正範囲は25センチ程度、これであれば表層域で生育する有用な微生物の効果は発揮できると考えられます。実際にゴボウの実験で証明されました。

※上の情報は病気の原因になっている微生物の説明であり、トリコデルマ菌が全てに対応するというものではありません。

※栽培品目ごとの事例は作物別事例集からご覧ください。

土壌中の微生物の働き 

 放線菌が分泌するキチナーゼやトリコデルマ菌のセルラーゼが他の微生物の外殻の物質を溶かす機能があり、これらの菌が死滅したり、その生息地から逃げ出すことでパワーバランスが元に戻る事になります。

 土壌消毒をすると今まで生息していた微生物が死滅してしまいます。そのため、消毒後は有用な微生物を増やす必要があります。トリコデルマ菌は他の微生物がいないと活発にならない傾向があります、つまりライバルが必要ということです。

 土壌中の微生物の関係

トリコエース使用上のご注意 

 トリコデルマ菌はキノコの菌に対して有害であるため、きのこ栽培の近くでの使用は差し控えてください。逆にキノコの成長を阻害する効果を活かして、樹木に発生した有害なキノコ対策に使われた事例もあります。岩手県盛岡市の「石割桜」に寄生したキノコ退治に使われた事例

トリコエースAは微生物に対する拮抗性が高いものです。
トリコエースBはAに比べ拮抗性は劣るものの、発根促進性があります。
果菜類のお客様は最初にトリコエースAを投入し病気の発生を抑制します。その後「成り疲れ」が発生する7月頃トリコエースBを水に溶いて潅水チューブで流すようにしています。
注意するのはAとBはお互いに競合しますので同時使用を避けることです。
A→Bの順番でご使用ください。

使い方へリンク

関連項目

トウモロコシの活性炭について▼
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トウモロコシの活性炭とトリコエースの使い方▼
トウモロコシの活性炭とトリコデルマ菌の使い方

作物別病気対応表▼
作物別病気対応表

作物別事例集▼
作物別事例集

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