第07話 大量データ処理の対策が出来ればジャーナルデータもかき回せる
買い物のレシート明細のデータを使ってデータ・マイニングも実現できます。有名なのが≪紙おむつを買う男性はビールも一緒に買う≫という話があります。実際弊社の社員も奥さんに≪紙おむつを買ってきて≫と言われて買い物に行った。ハッと気がついたら紙おむつとビールのパックを持っていたと言ってましたね。これは正しい!
実際過去に2度お客様のご了承いただいて明細データをもらって実験をしたことがあります。それなりの相関分析が出ました。
その後お客様に将来的にデータ・マイニングをやる為に、設備しましょうということでDBの選定でDB2 UDB Data Warehouse Editionを決め、納入しました。
そのお客様のデータではありませんが、別のお客様のデータを使ってまた実験をしました。『もっと面白い結果が出ないだろうか?』という期待で始めたのですが、食品スーパーの購入パターンが他の業種と違うことに気がつきました。ある程度の相関関係は出ますが、≪ビールと紙おむつ≫というような極端な結果が出てこないのです。原因を調べると業種によって消費者の購入行動が違うためと判りました。これはこれで良かったと思います。この購買行動から逆にどういうプロモーションをすべきかが見えてくるからです。結局どんなシステムも色々実験して見なければわからない、机上の空論で終わってしまうのです。
その意味でそれなりの実験環境とデータがあることに価値があるといえます。