キャッチコピーの威力/POP講座
実際にあったPOPですが、トレーサビリティとか非常に消費者も産地もどこで取れたものか、 誰が作ったものか、商品として信頼できるものか?ということには敏感な昨今ですが、
なんと次のようなPOPが店頭に貼ってあったのです。
これが結構な店舗数のPOPなのです!
誰がこんなスーパーで買うものか!と思うのではないでしょうか? 消費者はもっと怒らなくてはならないし、企業の経営者はしっかり教育しないといけないと思うのです。
経営者の方も何度か自分でPOPを作った経験はあるはずです。 (まさか自分の社員がこんなPOPを平気で作っているとは思わないでしょうね)
以前あるスーパー様のPOPを拝見したことがありますが、キャッチコピーが憎い!
「地元産です。茎まで食べれます!」というキャッチコピー付きの手書きPOPが貼ってあったのです。
なんて素敵なPOPなんだろうと思いました。自分の商品に自信を持っていればこそのPOPは説得力が違います。
キャッチコピーをつけた場合と、そうでない場合で違いは出るのか?
これに対しては、実際にあるPOPの担当者が検証した事例があります。
キャッチコピーをつけた時とそうでない時での売上数量の比較を実際にやって見たそうです。 その結果、同じ商品でも付いていると売上数は伸びるということが判明したそうです。(たまたまPOP作成する部屋にストアコントローラーがあったので販売実績を即座に検証できたことがよかったわけですね。)それから彼女は極力POPにキャッチコピーをつけるようにしていました。
またPOPの達人ではキャッチコピーをジャンル別に分類して追加登録できる機能を持っています。
その為、時代時代にあったキャッチコピーが順次登録され、再利用されるという大きな特徴があります。
いくら優秀なPOPライターがいるといっても、その人が退社してしまったらキャッチコピーごとそのノウハウが失われてしまうのです。
あるスーパーの社長さんが三陸の産直に寄ったらお客は三陸なのに海産物より野菜を買っている。それが不思議に思えたと言っていた。
それでいてPOPが丁寧に作られていることに着目。
よく見ているとお客はその説明文をじっくり読んで購入しているということに気がついたそうだ。
どんなに良い商品でも『何が良いのか、なぜ良いのか』ということが伝わらなければ消費者は買わない。
これが価格競争からの脱皮と利益確保となる。
当然さんまの売り場にはこだわりの塩を関連販売のために置きましょう!
同じ鮮度を強調するにも
≪新鮮、とれたてです≫では説得力がない。
同じ鮮度を強調するのでも
≪お刺身にもできますが、今夜はリッチに赤穂の塩で塩焼きはいかが≫となると≪お刺身にも≫はより鮮度を強調していることになる。
更に≪赤穂の塩で≫は特別な塩を使うだけの価値がありますよという付加価値をつけていることになる。
これなら普通150円のサンマが230円でも売れることになる。
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