稲作でのトウモロコシの活性炭による育成と収量比較

投稿：2016年11月02日｜更新：2021年09月16日

トウモロコシの活性炭にはシリカという成分が多く含まれています。この成分によって稲の茎が丈夫になり倒伏が防げるという二次効果も期待できるとして栽培実験を行いました。

比較圃場Ａにはトウモロコシの活性炭を坪当たり１リットル、比較圃場Ｂには坪当たり０．５リットルをそれぞれ投入し、活性炭を投入しない圃場との収量比較を行いました。

６月　途中のサンプリングで根の育成に大きな差が確認できました。特に活性炭を１リットル投入した比較圃場Ａ（写真左側）の根の育成に顕著に表れています。

7月　トウモロコシの活性炭の効果で比較圃場Ａ、Ｂの稲（写真右側）は根が良く伸びています。


標準の圃場の稲（左）坪当たり1.０ℓ活性炭を投入した比較圃場Ａの稲（右）	標準の圃場の稲（左）坪当たり０.５ℓ活性炭を投入した比較圃場Ｂの稲（右）

１０月　トウモロコシの活性炭の投入量での面積当たりの収量と品質の比較の為、コンバインを使わずに、天日干しにして手間をかけています。

稲作に於けるトウモロコシの活性炭投入による投資効果

一番肝心なのが投資効果です。

結果として、活性炭なしの圃場では７袋(1袋は３０ｋｇ)が収穫されたのに対し、トウモロコシの活性炭を坪１リットル投入した比較圃場Ａからは８．９袋（２７％の収量アップ）、坪０．５リットル投入した比較圃場Ｂからは８．５袋（２１％の収量アップ）、トウモロコシの活性炭の投入により収量の増加が認められました。