ねぎトウモロコシの活性炭トリコエースAフザリウム萎凋病 ネギの萎凋病対策事例とトリコエースの使い方 投稿:2016年10月17日 | 更新:2021年10月06日 ネギの萎凋病の病原菌はフザリウム(Fusarium oxysporum Schlechtendal f. sp. cepae)です。 下の写真は2012年のハウス栽培でのネギの病気事例。病原菌を調べたらフザリウムでした。萎凋病によって葉や軟白部が変色しています。根は短く縮れた状態で簡単に抜けてしまいます。 こちらの農家様ではもともとトウモロコシの活性炭とトリコエースを使っていましたが、この年はトリコエースを入れた3日後に苗を定植しており、トリコデルマ菌が充分に発芽していなかったためフザリウムの被害に遭ってしまいました。定植までの期間を短縮してしまったことによる失敗例です。トリコエースを投入した後は10日から2週間程待ってトリコデルマ菌が発芽して活動を開始してから定植するのがベストですが、春先の準備で忙しい時期に作業時間を確保するのが難しい場合もあります。 そこで次作の対策として収穫作業終了後に活性炭とトリコエースを予め投入しておく事にしました。トリコデルマ菌を越冬させて春先の作業を省略する作戦です。 2013年5月 事前準備が大成功。フザリウムによる被害は見られません。 6月 地域のネギ部会で育成状況の中間発表があり実際の圃場からサンプルを採取して評価をいただきました。他の生産者様からも「もう大丈夫だ」との評価をいただけました。 ページトップ▲ ネギ栽培事例集トップ▲