ハウス栽培のほうれん草農家の栽培比較事例
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宮城県のほうれん草農家様からインターネットで2年連続注文をいただいており、近くに行く機会があってお寄りして評価をお聞きすることができました。20年以上継続栽培をしている関係でその地域は萎凋病で困っているとのことでした。
これまで萎凋病対策としてフスマを土壌に鋤き込み、水をたっぷりかけ、その上をビニールシートで覆うこと3週間。土壌の空気を抜くことで悪い微生物を窒息死させる方法で対応してきたそうですが、ハウスを長期間使えないため生産量に影響する上、灌水のためのポンプの燃料代、フスマの購入資金が結構かかるので何とか改善したかったそうです。
今回訪れたのは冬場なので萎凋病の被害が少ない為、活性炭の効果によって葉肉が厚くなっていないかという比較検証が出来れば、と考えていました。しかし実際にハウスに入ってみると活性炭の入った方が明らかな生育の差が出ていることに驚きました。
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活性炭が入っていない方のハウス
右のハウスより1週間前に播種しています。 |
上のハウスに活性炭と微生物資材(トリコエースA)を入れています。収穫したあとを見ると明らかに収穫した量が多いことが分かります。 |
右の2株が活性炭の入ったハウスのもの。左が1週間早く播種したハウスのもの。農家の方の評価では活性炭の方のほうれん草は、根元から毛根が出ている。葉肉も若干厚いので袋詰めの本数が少なくて済むとのことでした。
左側の2株はハウスの温度が高くなってきたので萎凋病が出かかってきているということでした。
一番驚いたのは播種に1週間のタイムラグがあるのにトウモロコシの活性炭側の生育の方が早い事でした。年間の生産性に大きく影響することになります。
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