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稲作に於けるカドミウム吸収低減プロジェクト

苦節4年、やっと米のカドミウム汚染対策にめどが立ちました。

カドミウム吸収低減プロジェクト 2017年度

用水路に設置した活性炭  5/13 用水路に設置した活性炭。 約1か月後のカドミウム含有量の結果は0.19ppmと、昨年度よりも上昇率が低い。
実験圃場 比較圃場
実験圃場 比較圃場
実験圃場には2016年の結果を考慮して取水口への活性炭の設置と、圃場にも活性炭を坪当たり2リットル投入しています。

通路を挟んで向かい側にある比較圃場には取水口のみに活性炭を設置して前年との比較を行います。

2017年サンプル採取作業

 2017年度の検査用サンプルの採取作業

2017年検査結果

2017年検査結果 取水口へCC炭カゴを設置し、圃場には新規に坪当たり2ℓのCC炭を投入しました。 検査結果は前年度よりもCd含有量に増加傾向が見られましたが、出荷基準を満たすことが出来ました。

基本は湛水管理。しかし管理が行き届かないことも

カドミウムの吸収低減対策としては出穂期前後の湛水管理が基本とされています。しかしこまめな水管理が必要であり、また気象条件にも左右されることから、農家様の管理が行き届かない場合も起こり得ます。 実際に、ご協力をいただいていた農家様では水稲以外の品目も栽培しており、2017年度は他の栽培品が忙しかったために湛水管理に充分手が回らず、地域の農協からも指導が入ったほど。測定結果で前年よりも数値が上がってしまったのはそうした影響も考えられますが、そうした中でも最終的にカドミウム含有量を抑える事が出来たのはトウモロコシの活性炭を施用したことによる効果があったと考えられます。 実験にご協力いただいた農家様から聞いたお話ですが、実はこうした取り組みを周囲の方も見ていたようで、近隣の農家様からカドミウム対策に何か良い方法は無いかと相談を持ち掛けられたとの事です。カドミウムが検出されることを農家様が自らお話しする事は中々ありませんし、検査の結果が公にされることもありませんが、基準値を超えるカドミウムが検出される事に頭を悩まされている農家様がいらっしゃるという事を実感した出来事です。

最後に

4年間にわたり実験を行い、稲作に於けるカドミウム対策について一つの区切りを付ける事が出来ました。ご協力をいただいた農家様には改めて感謝を申し上げます。