野菜通信 トリコデルマ菌と土壌改良活性炭の販売

トウモロコシの活性炭開発・製造元 公式サイト 特許第5303698号

  1. ホーム
  2. 【Global】環境改善事業
  3. 稲作に於けるカドミウム吸収低減プロジェクト

稲作に於けるカドミウム吸収低減プロジェクト

2014~2017年カドミウム吸収抑制プロジェクト

このプロジェクトはトウモロコシの活性炭(CC炭)がカドミウム(Cd)の吸着に優れているという研究報告から、カドミウム汚染のコメを耕作する農家様の支援につながることを目的として始めたものです。2014年度から2020年度の7年間の実績から改善策を見出すことができました。  実験開始前の2013年度におけるコメのCd含有量は1.5ppmという国内出荷基準の0.4ppmを大幅に超過する値が報告されていた圃場でしたが、トウモロコシの活性炭(CC炭)を使った実験と検証の末に2016年、2017年度は国内出荷基準をクリアする事が出来ました。 なおこのプロジェクトは2015年度の「いわて産学連携推進協議会」(リエゾン-Ⅰ)の補助事業に採択されました。

 速報 カドミウム吸収低減プロジェクト 2021年度

2021年度の結果が出ましたので速報でお知らせします。

今年は全ブロックとも基準値を大幅に下回りました。
2021結果速報

過去からの推移でも極めて低い値となっています。
試験圃場での米のカドミウム含有量(年度・採取場所別の詳細)

降水量の推移と比較です。
2021降水量の比較
水との関係は否めませんでした。

2014年度~2021年度カドミウム含有量検査結果

カドミウム吸収低減プロジェクト 2020年度

前年(2019年)田んぼにトウモロコシの活性炭を坪当たり2ℓ入れても大幅に基準値を超えたので今年はあえて取水口のみに活性炭を設置しただけにしました。 8月 1日 田んぼに水を投入してカドミ吸収を抑制する対策をしていました。去年より水量が多かったですね。カドミの量が少なかったのは夏場の農業用水の量が重要だったかもしれません。20200801取水口3 8月23日 まだ入れていました。水温は低く、取水口付近の稲の葉は他に比べると青いです。20200823取水口1 9月29日 サンプル籾採取20200929米採取 取水口に設置した活性炭もカドミウム吸着量の計測のために採取

20200929取水口 20200929取水口の活性炭採取

2020年度コメのカドミウム含有量検査結果

2020年実績 2020年度コメのCd含有量 前年田んぼに入れても大幅に基準値を超えたので今年はあえて取水口のみに活性炭を設置しただけにしました。結果としてカドミウム含有量は前年比39%減少となりました。 (参考)2019年実績2019年度コメのCd含有量

取水口のみの設置で前年比39%減少の訳

20200801取水口2 20200801取水口1
前年との違いは8月の開花時期に大量の水を田んぼに入れていることです。昨年は渇水で十分な水の投入ができなかったし、降水量も少なかった。これがカドミの増加につながったと推測されています。 今年は7月下旬から8月下旬まで水を入れていました。このことが取水口だけの設置でもカドミの吸収量が抑えられたと考えられます。来年はもう一度田んぼにも600リットル、坪当たり2リットルの投入を行う予定です。

7年間の実験の結果、降水量とカドミウムの濃度には明らかな相関が

2020年度Cd検査結果 2020年度Cd検査結果値 取水口への設置と降水量およびカドミウム含有量の推移2016~2020コメと活性炭のCd含有量推移 2014~2020年降水量 2014~2020年降水量表 過去5年間(2016年~2020年)田んぼの取水口に設置した活性炭のカドミウムの含有量は降水量に比例していることが判ります。 降水量が流れてくるカドミウムを濃くしたり薄めたりしている可能性が高いと言えます。