野菜通信 トリコデルマ菌と土壌改良活性炭の販売

トウモロコシの活性炭開発・製造元 公式サイト 特許第5303698号

  1. ホーム
  2. お役立ち情報
  3. トマトのコンパニオンプランツ

トマトのコンパニオンプランツ

お役立ち情報

コンパニオンプランツとは

異なる品目の作物を一緒に栽培(混植)することで互いの成長に良い影響を与える植物をコンパニオンプランツと言います。相性の良い組み合わせを混植する事で、病気や害虫を防いだり、成長を促進したりする等、様々な効果があると言われています。基本的に混植をする事で効果が得られますが、植物の発する香りによる効果であれば鉢植えを傍に置くだけでも効果が期待できます。

コンパニオンプランツを利用する事のメリット

減農薬:コンパニオンプランツの効果には害虫忌避効果を持つものが多く、うまく利用すれば農薬散布の回数を減らす事も出来ます。 減肥料:コンパニオンプランツの組合せの中には互いの生育を促進させるといった例もあります。追肥の回数を減らすことも繋がります。 農地の有効利用:草丈の異なる作物同士を混植する事で耕作面積を有効活用する事が出来ます。

コンパニオンプランツを利用する時の注意点

  • コンパニオンプランツの効果は緩やかである場合が多く、期待した効果が十分に得られない事もあります。例として代表的な効果である害虫忌避効果については、全ての害虫に効果があるわけではなく、また効果の程度についても、例年よりも害虫の被害が少ないのはコンパニオンプランツの効果かな?くらいの気持ちが必要です。
  • コンパニオンプランツの効果を得るためには、組み合わせる作物を出来るだけ近づけた方が良いのですが、過度に密植させてしまうと風通しが悪くなり、かえって悪い結果を引き起こしてしまいます。その為一緒に植える作物の生育後の草丈を考慮して植え付ける距離を調整する必要があります。過度の密植を避ける工夫として、鉢植えにして傍に置く、施設栽培(ハウス)の入り口に植え付けるといった方法で効果を得る事も出来ます。
  • 病気を防ぐ効果を記載した組み合わせもありますが、病気の治療や回復を行う訳ではありません。病気が発生したら薬剤散布や、発病した株の除去を行って拡大を防ぎましょう。
  • 組合せと効果については出典元によって効果あり、無しと意見が分かれていたり、組合せについても良い、悪いについて見解が分かれているものもあります。

トマトのコンパニオンプランツを選ぶポイント

トマトは成長と共に枝がどんどん伸びていきます。また、強い光を必要としますので、背の高くなる品目との混植は距離を離して植え付けるか、鉢植えにして距離を調整できるようにするといった工夫をする必要があります。背の低い作物であれば株元に混植することでより効果を得る事が出来るうえ、それが半日陰を好む作物であればなお良いと言えます。

トマトを害虫や病気から守るコンパニオンプランツ

ネギ類(ヒガンバナ科)長ネギや玉ネギ、ニンニク、ラッキョウ、ニラ ネギ類が持つ独特な香りには害虫忌避効果があり、トマトに限らずコンパニオンプランツとして様々な組合せがあります。またネギ類の根圏には共生菌が住み着き、トマトの病気を防ぐと言われています。病気対策の場合は根が近くになる様にトマトの苗と一緒に植え付けると良いそうです。害虫忌避と病気対策にもなるネギは成長しても草丈が高くならず、横にも広がらないのでトマトのコンパニオンプランツとして最適です。 バジル(スイートバジル)(シソ科) ハーブ類は総じて害虫忌避効果を持つものが多く、様々な組み合わせが有効ですが、その中でも特にバジルはトマトと料理に一緒に使えるので非常に相性が良いコンパニオンプランツです。トマトに付く害虫の他、蚊やハエも遠ざけます。またバジルは摘心して成長させていくと1mくらいの草丈となります。その為少し間隔を空けて植えるか、鉢植えにして位置を調整できるようにしておくのも良いでしょう。 アスパラガス(キジカクシ科) トマトの病気を抑え、土中のセンチュウ類を減らす。またトマトの忌避効果でアスパラガスの害虫であるハムシ(十四星首長葉虫)を防ぐ事で互いに成長を助け合う。ただしアスパラガスは日陰を作るほどではないにしろ背丈が伸びる事に加え、地下茎を広げているのでトマトを混植するには工夫が必要です。 トマトと相性の良いコンパニオンプランツの例
 ネギ類  ヒガンバナ科  香り成分で害虫を遠ざけ、根に共生する菌がトマトの病気を抑える。
 バジル  シソ科  香り成分でトマトに付く害虫の他、蚊やハエも遠ざける。
 シソ  シソ科  互いに害虫を遠ざけ合い、生育を助け合う。
 ミント  シソ科  土中のセンチュウ類を減らす。アブ・ハチなど、受粉に有益な昆虫を呼ぶ。土の乾燥を防ぐ。ハエを遠ざける。ネズミを遠ざける。
 パセリ  セリ科  互いに生育を助け合う。
 セロリ  セリ科  害虫を遠ざける。
 ラッカセイ  マメ科  病虫害を減らし、互いに生育を助け合う。
 インゲン  マメ科  互いに生育を助け合う。
 レタス  キク科  互いに生育を助け合う。
 アスパラガス  キジカクシ科  病気を抑え、土中のセンチュウ類を減らす。トマトの忌避効果でアスパラガスの害虫であるハムシ(十四星首長葉虫)を防ぎ、生育を助け合う。
※上記は一例です。また、効果を保証するものではありません。

トマトに守ってもらう

トマト自身も害虫から身を守る為に害虫忌避効果を持っており、結果的に他の作物を助ける事にもなります。 アブラナ科作物 トマトにはアオムシ(モンシロチョウ)を遠ざける効果があるので、アオムシの被害に会い易いアブラナ科作物をトマトの株間に植えておくとモンシロチョウの飛来を防ぎ、アオムシによる被害を減らす事が出来ます。

トマトとの混植に適さない作物

キュウリなどウリ科全般 トマトを含むナス科植物とキュウリなどのウリ科の混植は土壌中のネコブセンチュウを増やし、お互いの成長を妨げます。 オクラ(アオイ科) トマトを含むナス科野菜全般と混植すると、土中のネコブセンチュウを増やし成長を妨げます。 トウモロコシ等の背の高い作物 害虫の飛来を防ぐ目的でも利用されるトウモロコシですが、トマトには強い日光が必要なのでトマトよりも背丈の高くなる品目を混植すると成長を妨げる事になります。

トマトの栽培の後作には

混植とは異なりますが、トマトの次作に植える作物(後作)にも相性が良いものと悪いものがあります。圃場には前作の作物を好む害虫や病原菌が少なからず集まってきており、トマトの後に続けて同じナス科の作物(じゃがいも・なす・ピーマン)を栽培をすると病害虫の被害が発生し易くなります。後作にはネギ類やアブラナ科作物のキャベツやブロッコリーが良いとされています。

それでもうまく育たない!

コンパニオンプランツの効果は万能という訳ではありません。 成長が著しく悪い場合は 1.物理的な土壌環境の悪化 (水はけが悪い・乾燥しやすい・土が硬くて根が伸びない) 2.病原菌の増殖 (部分的に成長が悪い・萎れてしまう・腐敗臭がする) などが考えられます。 何よりも土壌環境を整えるのが大切です。 土壌改良材の使用やトリコデルマ菌を使った微生物バランスの改善も検討しましょう。

ページトップ▲

お役立ち情報トップ▲

トマト栽培事例集トップ▲