大連駅前は高級百貨店やスーパーだが、駅裏には庶民のお店がたくさんある
駅裏でも以前は露店のある場所を案内してもらったのですが、大連に限らず露店をなくす政策がとられています。しかし大連駅裏のショッピングモールは一般庶民が買い求める雑貨から食品まで様々なお店が揃っています。
日用雑貨から家電などなんでもありですね。
上の写真は大連北駅の裏側から駅方面を撮影したものです。駅の地下街に通じる階段がありますが、地下四階まであって迷路のような感じです。地元の人でないと出てくるのが大変でしょう。
駅裏は大都市間を結ぶ長距離バスの発着所にもなっています。高速鉄道が全土に広がっていますが、鉄道のない場所に行く(帰る)ためにこうした長距離バスを利用することになります。大連から北京や上海なんてのもありますが、最終目的地まで乗る人は少なく、途中下車する人が多いとのことです。「大同」って北京の更に西ですよ。
そのショッピングモールは日用雑貨系と食品館に分かれていますが、食品館を出たところが生鮮食品の売り場、(露店とは違って屋根があるからあえて売り場)に青果系と海産物に分かれています。
家電売り場もたくさんのお店があります。
さしずめ東京の秋葉原のようなマニアックなお店もあります。
雑貨系のお店。
以前露店で様々な石を売ってましたが、加工してくれるようです。
面白いのがこの棒のようなもの、餃子の皮を作る綿棒です。石で作るとは知らなかった。
アクセサリーもありますが、天然の翡翠のペンダントもあります。翡翠は高いですよ。
面白いのが季節がらもあるのかカレンダー屋さんです。専門店です。
習近平の写真付きもある、これって印税が本人に入るんでしょうね。
噴水噴水風の置物です。ホテルのフロントなんかに設置されています。
ここからが「食品館です」が生鮮食品ではなく加工品や、乾物にお菓子などが主流です。
ナッツ類が豊富です、食べ方がわからない時は聞くのが一番。特殊な器具がないと開けれないものは買わない方が良いです。どうせ食べれませんから。
大連駅裏にある生鮮食品市場は全国から成果物や海産物が売られています。
大連に限らず現在は露店の規制があり、どんどんなくなっています。露店があるとすれば田舎の朝市くらい。しかし大連駅裏には屋根付きの公設売り場があります。もちろん青果市場もありますが、一般消費者向けの店舗がたくさんありました。
なんの売り場ですが、ここでも買いものの決済はスマホ決済です。買い物してお店のQRコードを読み取りお金を振り込むという仕組みです。
蚕も売っています、色が違うのですが緑色のものは季節的にマユにはならないと事、そのまま生で調理するのだそうです。
田舎での食事では必ずといったほどこのマユの料理ができますが、皆さんパクパク田ぼるわけではない。それくらいならちょっこと出せばいいようなものだが、日本と違って一皿単位だからびっくりするほど多いのです。
下はキノコ屋さん、左のキノコ松茸に似ていますがまったく別物です。
売り場を見て歩くだけでも楽しいです。全国各地から野菜や果物が輸送されてきます。真冬でも真夏の果物が食べれます。それだけ中国は広いということ。
ここから建屋が変わり水産物の売り場です。
以前大連の港で水揚げされたばかりの昆布を買っていた人を見ましたが、とにかく大きいです。(昆布を買っている人の写真は漁船と一緒に大連の総合のページに掲載しています。)
大連は大きな漁港があり、二か所を周りました。その時は禁魚だったので水揚げの場面を見れませんでしたが、養殖のコンブの水揚げを見ました。
大連の小売企業の動向、閉店に追い込まれるのはやはり品ぞろえとスペースか?
今回女性のお土産に北京で扇子を買ったがまだ足りない。北京では観光地を回る時間を最優先したためショッピングの時間がなかったのです。ずっと気になっていたデザインのイアリング探したのですが、中国は日本と違ってより純度の高い24金が主力、そのためイアリングの種類が少ないのです。店員さんに聞いたら24金が主力のためイアリングにするには強度が足りなくなるため太くなり価格も高く成るのだそうです。結果イアリングが売れないのでピアスが多くなることになる。日本人は耳に穴をあけることに抵抗がある人が多い、だからイアリングなのですがなければ仕方がない。どんな感じになるかお店の女の子に付けてもらってみました。右側が私が選定したもの、但しピアスなので断念。
お店の人が「韓国のお店ならあるかもしれない」という事で行きました。行くときにたまたま古い百貨店が閉店するという話になった。大連でも老舗のデパート「久光デパート」だった。以前、店を見たことがあるがなんか田舎臭くてどういう消費者を狙っているのだろうかと思ったものだ。周囲にはマイカルなど新興の有名店がひしめいているのです。やっぱりねと思った。
そして韓国系のショッピングモール、客も少ないし時間の問題だろうと感じましたね。
売り場の様子、月曜日ですが夕方なのに客がいませんよ!
以前大連のフェリー乗り場に行ったことがありますが、高速鉄道の完成で大幅に路線がなくなりました。せっかくの施設なので免税店を作りました。今回日本の商品が増えていました。
別にメーカーの宣伝をする気はありませんがなんと「月桂冠」の日本酒を売っていました。ひょっとすると商品選定に賄賂?と思っちゃいますよね。
なんで紙おむつの写真かと言えば、うちのエージェントが「これはすごく評判が良くていいんですよ」とのこと。お孫さんの面倒を見ているので詳しいわけですよ。
日本ではタラの乾物が少ないので買いました、さすがに安いですね。日本の価格の半分くらい。このPOPを見て中国もPOPのソフトが売れるんじゃないかと期待してしまいました。昔に比べると価格だけの表示から「商品説明」をつけるようになったからです。いわゆる「コトPOP」とか最近の若いコンサルタントが提唱していますが、そんなもん30年くらい前からやってること!POPのソフトも当然対応していた、問題はだれが適切な商品説明を作るかだっただけの話だ。
昔POPの中にキャッチコピー入れる効果の評価が話題になった。ある大手のGMSの役員と話をした時に、「POPは〇〇〇〇スーパーのセールスマンだと社内では言われている」という事を聞いた。私はずっと言い続けてきたことだから「さすが伸びている企業は違う」と思ったものだ。そのため販売する時にそのことを必ずお客様に説明して理解してもらう、そのためにシステムでどう対応しているかがポイントになるのです。
ある仙台のスーパーのPOPの担当していた女性が本当にそうなのか試したくなって実際にキャチコピーの付いた商品と付けなかった場合の売り上げの検証をしたのです。その結果やはり「キャチコピーがあると売り上げが三割違うんです、だから全品に付けました」と私に報告というか話してくれたのです。さすがに感動しましたね。理論ではなく実践した結果ですから説得力があるのです。大連に行くようになって10年、当時のPOPと今年のPOPは同じスーパーで変わってましたね。
しっかりこだわりの説明がついているのです。これが当たり前なのです、今どき「コトPOP」とか言ってさも新しい手法だと言っているコンサルタントは恥を知れと言いたい。POPのレイアウトや価格のスペースを考えるとソフト的に簡単に対応できるものではないのだ。
昔大変有名なPOPの先生(現在も現役で頑張っている)に言われたことがある、「〇〇君なんでPOPにバーコードがあるんだ?」。今でいう「コトPOP」にこだわる先生ですから説明しても理解してもらえるはずもないから、私は「まあ模様の様なもんだとお考え下さい」というしかありませんでした。弊社のユーザーは20年以上前からPOPにはパーコードが付いていて当たり前というのが常識でしたね。デザインだけにこだわるコンサルタントなんか必要ないのが実態でしょう。しかしそれすら理解できない企業の未来は確実にないのです。
ついでですから直近の大連スーパーの売り場をご紹介します。
陳列が日本と本当に違うと思いませんか、つい買いたくなる演出です。パック売りが当たり前の日本、それに対して必要な分だけ買える中国。捨てる無駄を本当に考えていますかスーパーさんと言いたい。無駄と判るから消費者は買わないのです、これが判らないスーパーは結局久光デパートの同じ運命が待ち受けているのです。
パックしたものを見て何だろうと思った、聞いたら売り場に呼ばれてこれだと教えられた、あの匂いの凄いドリアンだったのです。ドリアンを丸ごと売っても売れないからばら売りしている、そういう発想が日本のスーパーにはないのです。コトPOPの前にやることがあるだろうと言いたい!
ハルビンに行った時、「ハシバミ(榛)」を買った時何が違うと聞いたら店員さんが天然と栽培の違いと説明してくれた。天然のものはとても小さいからどうやって食べるのと聞いたらその場で掌に載せポンと上げて戻った実をパンと割って見せてくれました。納得して購入、だが味は栽培の方がおいしかったですね。
これは「コトPOP」にだってできないことなのだ、万能はない。最後は人の説明!「この人は何が聞きたいのか?」POPは説明できない、AIのシステムがPOPに求められているのだ、それが判らない「コトPOP」のコンサルタントが淘汰されるのは意外に早いかもしれない。
殺し文句のキャッチコピーは何か知ってますか?答えは「今だけ、あなただけに」の枕詞で始まるアプローチです。これが判ればWebの顧客情報から適切な商品を提案できる、万人に受けるキャッチコピーなどありえないことを知るべきだ!
このいちご、人が映ってませんが実際は現場にでパック詰めしています。パイナップルもその場でカットしている。お客の要望で異なる種類のものを切り分けてパックしてくれます。以前二種類のパイナップルをカットしてもらったことがあります。日本人は遠慮して頼まないのですが、結局買わないのならそういうサービスは有効なのです。